萌黄色の山々
2019年05月12日
東谷の山々は現在萌黄色と浅緑の彩に覆われて
います。萌黄色の樹木は照葉常緑樹で浅緑色の
樹木は落葉樹で九州北部では広葉樹というより
落葉性の雑木が多いように思います。特に照葉
樹は日本在来種で山の植物遷移の頂点に立つ
樹木です。照葉樹の山々は自然度のバロメーター
です。 太平洋戦争前の昭和の時代ではこの照葉
樹は貴重な燃料である炭の原材料でした。私が子
供のころは裏山のあちこちに使われなくなった炭焼
き窯が放置されて残っていました。
春の萌黄色の新芽のころは山が一回り大きくなっ
たように感じられ季語で「山笑う」という表現も使わ
れます。そういえば今回平成から令和に元号が変
わる際、脚光を浴びた万葉集をはじめ俳句や和歌
など日本独自の文学表現には自然の移ろいを描写
したものが多くあります。
それにしても五月晴れの空の青さと萌黄色のコント
ラストは本当にきれいです。この美しさは5月の一瞬
で6月に入り梅雨の先駆け頃には濃い緑に変わり
ます。
ご近所さんの裏山の萌黄色の山姿です。
平尾台に続く山並みも新緑が美しい頃です。
Posted by メドウおじさん at 18:31│Comments(0)
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