七輪陶芸作品4

2017年02月27日

今回の作品は備前土を使った筒形猪口です。備前土はきめ
が細かく良く焼き締まり、無釉焼き締めに向いていますが
急激な温度変化で焼き割れしやすいので七輪で焼くときは
焼き割れ防止に硅石を混ぜました。今回は七輪の中で炎の
加減で火裏と火表に分かれた焼成になりました。火裏では
還元でいわゆる備前らしい焼き色に、火表側では明るめの
茶色に焼けました。このように思いもかけない焼成が出来
るのも七輪陶芸の醍醐味です。(ほとんど偶然なので二回は
出来ないものです。)



火裏の還元焼成側です。

この作品は筒の中央にくぼみをつけて持ちやすくし
てみました。焼き割れ防止の硅石が表面に出ています。



火表側の酸化焼成です。



火表と火裏の境目です。

  

Posted by メドウおじさん at 20:17Comments(0)陶芸のこと

博多おはじき

2017年02月25日

博多おはじきは博多人形職人の方々が作り個数限定で
筥崎宮放生会など個数限定で販売されるレアなものです。
普通おはじきは女の子の遊び道具でガラス製のものが多
いです。博多おはじきは博多人形などと同じで陶器の素焼
きでできているのが特徴で、それに博多の行事や季節のも
のが描かれています。下の写真は放生会のものではりませ
んが博多人形師の方が作られたものです。最近では櫛田
宮の前の博多ふるさと館でお土産アイテムとして購入でき
るようです。
陶器の素焼きなら薪ストーブでもできるので近いうちに作っ
てみたいと思います。


博多おはじきはいろんな種類があって楽しいです。


  

Posted by メドウおじさん at 21:59Comments(0)その他

蕗味噌2017

2017年02月24日

今年3回目の蕗味噌を作りました。最近は多少寒くても陽が
差したら春のぬくもりを感じます。今の時期はフキノトウの
最盛期ですがこの時期になると多少苦みが強くなるのでお
浸し系はもう無理です。
天ぷらにしてもそのまま揚げるとアクが強くて苦いです。てん
ぷらは地面から顔を出してすぐのものが美味しいです。蕗味
噌にすれば今時分も大丈夫ですが今回がラストのようです。
話が変わりますが庭の梅が今年も花が少ないです。梅酒は
家で飲むには十分な量があるので今年は梅干しに絞って作
ろうかと考えています。他の春の山菜もボチボチ動き
出しているのでこれからの季節が楽しみです。


ご近所で顔を出したフキノトウです。柚の木の下で群生しています。



今のフキノトウですが少し大きくなりすぎています。もう少し小さい方が食べ時です。



今年ラストの蕗味噌です。蕗味噌を食べると春がすぐそこまで来ているのを感じます。


  

Posted by メドウおじさん at 19:53Comments(0)山菜食べ物

薪ストーブで土器風ミニオブジェ

2017年02月21日

最近マイブームは土器のミニオブジェで、すっかりはま
っています。土器の良いところは身近な土で作れることで
作りやすさ、作りにくさはあっても、基本的にどんな土でも
土器にできます。また本焼きの必要がないので割れにくく、
失敗が少ないことです。土器は野焼きや七輪でもできます
が、ストーブだと大物はできませんが実に簡単に作れます
。土をひねって形を作ったら、天板で一晩乾燥させて、翌日
炉内で薪と一緒に焼けば出来上がりです。(250度以上に
なって料理が出来る天板では直接天板の上には載せない
方が良いです。水蒸気爆発の恐れがあります)焼き色も灰
に埋めて焼けば還元焼成で暗めの渋い色に、薪の中で空
気を送り込んで焼けば明るい酸化焼成が出来ます。
今年の冬はすっかり土器づくりにハマっています。


今シーズン焼いた土器オブジェです。

 

3つとも同じ土で焼いていますが焼成の具合で微妙に土色が変わってきます。左のグレイが還元焼成
右が酸化焼成で焼いたものです。
  

Posted by メドウおじさん at 21:08Comments(0)クラフト薪ストーブ陶芸のこと

弥生土器ミニ・オブジェ

2017年02月20日

弥生土器は西日本から多く出土しますが製法、使用法も縄
文土器とは違っていたようです。鍋や壺、甕、など器の種類
は増えてより実用的になりました。装飾もごくシンプルなもの
か無紋のものが多いです。成型も弥生晩期から古墳時代初
期には轆轤が使われ大量生産も可能になりました。(土師
器)焼成も浅い縦穴を掘り薪と一緒に野焼きのように焼きま
した。焼成は酸化焼成となり赤味の強い土色に焼きました。





酸化焼成で明るいレンガ色に焼きあがりました。

  

Posted by メドウおじさん at 08:00Comments(2)クラフト陶芸のこと

不思議な話

2017年02月19日


これは父や母が元気だったころの話で今から30年くらい
前の話です。父と母がある夜、自宅の上空に赤や青の光が
点滅する浮遊物体が突然現れたそうです。しばらく空中で
無音で静止していたそうです。気味の悪くなった二人はご
近所の奥さんにも声をかけたそうです。浮遊物体は光を点
滅回転させながら近づいてきたそうで何やら窓のようなもの
も見えて人影のようなものを感じたそうです。ますます気味
が悪くなった二人は家に入ったところ浮遊物体は突然消え
てなくなったそうです。この異様な話を一緒に聞いていた当
時幼稚園生だった息子は恐怖で顔を引きつらせていました。
母親一人ならともかく父も一緒に見ているのでまんざら妄想
でもないでしょうし何とも不思議な話でした。今でいうUFOの
第二種接近というものでしょうが、映画のETのような話でした。



上の話をイメージして作りました。右手の小さな人形はグレイ(笑い)です。



グレイは搭乗員なので円盤に乗り込みます。

グレイの肌色を出すのに灰に埋めて還元焼成にしました。円盤本体は
酸化焼成で明るい色に焼き上げました。


  

Posted by メドウおじさん at 10:45Comments(0)クラフト陶芸のこと

縄文ビーナス

2017年02月19日

縄文時代の土偶には女性をかたどった物が多いです。
とりわけ妊婦さんをモチーフにしたものが多いように
思えます。これは当時、邑単位の集落で生活していた
この時代の妊婦さんは豊穣のシンボルとみなされたも
のだと思います。縄文遺跡から発掘される縄文ビーナス
と呼ばれる女性像にふくよかな体型をしたものが多い
のもそのためだと思います。やがて時代が下り縄文後期
から弥生前期になると女性土偶も冠や呪術的な小道具を
持ったスリムな女性像が登場します。邑単位の小さな集落
がやがて大きなクニに移行してシャーマン的な女性が崇拝
されるようになってきたのでしょう。
個人的な感想ですが私は縄文ビーナスのようなふくよかなお
っとりした土偶の方が好きです。







縄文ビーナスをイメージして作りました。一度灰の中で焼いたものを最後に
取り出して熾火の中で酸化焼成して仕上げました。明るい土色に仕上がりました。
大きさは写真がほぼ実物大です。



  

Posted by メドウおじさん at 09:17Comments(0)クラフト陶芸のこと

縄文土器ミニオブジェ3

2017年02月16日

前回の土器は使用した粘土が砂分が多くパサついた感じで
成型が難しかったので今回は粘性のある原土を混ぜて使い
ました。埴輪と火炎土器をイメージしたものを作りました。
調べてみると火炎土器は東日本の縄文集落で使われること
が多いみたいで西日本では極端な装飾は少なくシンプルな
物が多く使われたようです。北九州の博物館の縄文期の土
器もシンプルな形のものが多かったです。縄文土器の器は
底が尖ったものが多いのですがこれは先端部を囲炉裏の灰
に差し込んで安定させて煮炊きで使ったからだと思います。
大陸から伝わったとされる弥生土器とは製法、使い方なども
随分と違うようです。






今回の作品は炉内中央部の灰に深めに埋めて焼きました。狙い通り空気が遮断されて
還元気味の焼成により以前博物館で見た縄文土器と同じような風合いの土色に焼けて
います。しかし埴輪の方は弥生土器の時代で酸化焼成で明るい赤いレンガ色に焼けた
方が雰囲気が出ます。次回の焼成では埴輪でなく縄文時代の縄文ビーナス風のもの
を作ってみようと思います。


縄文模様をつけるのに使ったこよりです。



今回使用した3種類の土です。



博物館の縄文コーナーです。還元気味の土色が縄文土器の特徴に一つです。

  

Posted by メドウおじさん at 19:12Comments(0)陶芸のこと

縄文土器ミニオブジェ2

2017年02月12日

ストーブの上にのせて一晩乾燥させた後ストーブの炉内で
灰に埋めて薪を燃やします。4.5時間燃やすと自然に燃え
尽きます。灰の中から取り出すと綺麗に素焼きできています。
このように薪ストーブでは素焼きレベルの土器までは焼くこ
とが出来ます。陶器にするには本焼きが必要なので薪ストー
ブではできませんが七輪を使えば本焼きが出来ますが、今
回は土器のミニオブジェを作るのが目的なのでここで終了
です。
狙い通り砂目の多いレンガ色に焼きあがりました。この方法
の長所は焼き割れがほとんどないこと、素焼きの土色がきれ
いに発色させることが出来ることです。ミニ埴輪の人形を作っ
ても面白そうです。


乾燥させた器を炉内に入れ、灰を被せて埋めてストーブを燃やします。

 

燃え尽きた灰の中から土器が出てきました。



レンガ色にきれいに焼きあがりました。大きさは高さ3cmほどのミニ土器です。

次は埴輪のような人形を作ってみたいです。


  

Posted by メドウおじさん at 20:57Comments(0)陶芸のこと

縄文土器ミニオブジェ1

2017年02月12日

全国各地で土器づくりのイベントが行われています。
たいてい、粘土で成型して乾燥させたものを野焼き
(焚火)で焼くイベントがよく行われています。
ところが、私の敬愛する故、吉田 明氏は縄文土
器は野焼きのように戸外で焼くのではなく竪穴住居の
囲炉裏の灰の中に埋めて焼いたと言っています。
今回は縄文人に思いを馳せて、身近な土を使って
縄文風の土器のミニオブジェを作りました。
土は近くの造成地の赤土系の土を使いました。原土は
乾燥させてハンマーで砕き1mm以下のふるいでふる
いました。縄文人たちは硬い石で砕き、水簸して粘土
を作ったのだと思います。今回は手びねりで成型して
ストーブの上で乾燥させます。縄文人は囲炉裏の側で
乾燥させたと思います。


今回の土は造成地で採取した砂目の多い赤土を使います。



原土はハンマーで砕いてふるいで振って粒度を揃えます。



粉になった土に水を加えながらよく練りこみます。本格陶芸ではこの後
ラップに包んで寝かせて粘り気を出しますが、縄文陶芸はすぐに成型します。



今回は手回しろくろの上で成型しました。砂目の多い土で粘りが少ないので
ふちにひびが入りますが、これも火炎土器の炎ぽいのでそのまま残しました。
縄文人はほおの葉のように大きな葉の上で手びねりで成型したのだと思いま
す。



成型し終わったものはストーブの上で乾燥させます。
  

Posted by メドウおじさん at 10:21Comments(0)陶芸のこと

この冬一番の寒波

2017年02月11日

昨日から九州北部はこの冬一番の寒波です。とはいえ東北
の雪国の方からは笑われそうなものですが、九州では大寒
波です。
今シーズン初の本格的な積雪で5cmほど積もっています。
家では朝から薪ストーブがフル回転中です。年ごとに積雪
は少なくなっていますが、それでも年に一回は積もるようで
す。雪の積もったデッキにフェンネルを出してみましたが
早々に部屋に戻ってしまいました。今日は一日部屋の中で
過ごすことになりそうです。


今年初の本格的積雪になりました。



一重のピンクの椿に雪が積もっています。



フェンネルもこんな日は外よりストーブの前がいいようです。


  

Posted by メドウおじさん at 09:22Comments(0)季節の花その他ワンコ

薪の乾燥具合

2017年02月10日

私の薪の供給源はご近所さんの剪定枝が多いので必然的
に直径3cmから5cmのものが多く出ます。これらは電ノコ
で輪切りにして1年ほど寝かせて使います。薪の水分量は
含水計があれば正確にわかりますが、目視と持った時の重
さの感触である程度実用に差し支えない程度に推測できま
す。目視のポイントは断面の中心から1,2本乾燥ひびが入
っていれば使えます。
本当はここから更に半年寝かせた方が良いのですがまあ、
普通に使えます。斧で割った薪はひびが入りにくいので手で
持った重量感で判断します。割った直後の半分程度の重さ
なら使えます。経験上1年は乾燥させた方が良い薪になり
ます。


こんな具合にひびが入ればOKです



この薪はまだ少し早いです。使うなら炉内温度が200度以上の時が
良いです。


  

Posted by メドウおじさん at 13:08Comments(0)薪ストーブ

5シーズン目の薪ストーブ補修

2017年02月02日

我が家の薪ストーブ、ハンプトンH200も5シーズン目に
なりました。昨シーズンの後半に煙突のドラフトが弱くなっ
たので給気口を全開で使っていたら炉内の温度が上がり
過ぎたのか2次燃焼ガスの噴き出し口の鉄板に切れ目が
入ってしまいました。二次燃焼の炎の動きが多少不安定
になって前面ガラスのエアシャワー効果が落ちてススが
付着しやすくなりましたが燃焼自体はそれほど不具合は
なさそうなのでそのまま使っていましたが、亀裂が拡大し
てきたので耐熱コーキングで補修することにしました。部
品ごと交換するのがベストですがコストもかかるのでとり
あえず耐熱コーキング剤で補修しました。
石炭でも燃やせるような大型ストーブならともかく、中小
型のストーブはあまり高温でガンガン燃やすと傷みやす
いのかもしれません。
私の好きなアウトドア作家のシェルパ斎藤さんも薪ストー
ブを使っていますが燃焼温度はほどほどで使用して20年
になるそうで、それでも痛みはほとんどないそうです。
(もっとも毎年きちんとメンテされています)補修効果がどう
なるか、関心大です。


高熱で痛んだのか、ひびが入ってしまいました。




炎の動きが不安定でススがガラスに付きやすくなりました



耐熱パテで補修しました。温度的には十分、耐えられそうです。


  

Posted by メドウおじさん at 20:15Comments(2)薪ストーブ