ニラ(野菜、山菜)と水仙(毒草)
2019年11月25日
ニラは元々、畑で栽培されていたものが種で逃げ
出したものが人家の近くや畑の隅で自生している
ものが多くあります。一方の水仙(ニホンスイセン)
も人家の敷地の中で植えてあった園芸種がやはり
種で逃げ出して人家の周辺で野生化しています。
(ニホンスイセンは種ができやすい)結果、ニラも
水仙も同じような場所で混植するケースが多々あ
ります。ニラは野菜として普通に流通しています。
一方の水仙も園芸植物としてなじみが深いですが
、花も、茎も、葉も、球根もすべて全草が有毒です。
それも半端な毒ではなく、誤食すると多くは強烈な
下痢に見舞われます。また毎年どこかで誤食によ
る中毒が発生し、ひどい場合は死亡事故も起きて
います。ある程度成長したものは見分けもできま
すが、芽が出た直後は紛らわしいです。

私の家の近くでも混植しているのを見かけたので
ブログに書きました。確実な分別は花が咲いたの
を見るのが一番確実です。
畑の隅で生えていたもので、左がニラ(野菜山菜)で右がスイセン(有毒)です。
これぐらいになれば見分けも簡単ですが芽出し直後のものは本当に紛らわしいです。
また、こうして比較すればわかりやすいですが刈り取って単品だと意外にわかりにくいものです。
上の方の枯れかけたものがノビル(山菜)で下の緑の濃い葉が彼岸花(有毒)です。
葉の部分の見分けは比較的わかりやすいですが問題はノビルの主な可食部の
球根です。彼岸花の球根は大きめ(この株で3cmくらい)でノビルは大きくても
1.5cmなのですが彼岸花の分球した球根は小さく、ノビルと間違えそうです。
私はこのように他の球根植物と混植しているノビルの球根は採取を避けています。