企救のクニ幻影1

2021年03月09日

数年前に訪問した戸畑区東田のいのち
のたび博物館で見た小倉南区重留で
発見された広形銅鉾が発掘された重留
遺跡に行ってきました。この重留を含む
JR城野駅南一帯は大規模な古代遺跡
が発見されております。時代は弥生時代
中期から後期にかけてで、古代史ファン
に関心の高い卑弥呼や神功皇后の時
代でトヨのクニ企救の県の中心地だった
可能性があります。東の足立山麓から
続くなだらかな傾斜地で低い尾根と
谷地が交互に続く地形です。付近一
帯は住宅地として開発が進み、どの
遺跡も発掘が終わった後はすぐに埋
め戻されマンションや商業施設、住宅
地として開発されていてこれ以上の調
査は望めません。奈良の古代遺跡や
東北の三内丸山遺跡もそうですが、
地下に向かって何層もの遺跡が重な
っていることも多くありまだ未知の遺跡
が眠っていた可能性もあるので残念
です。今回の重留遺跡では重要文化
財に指定された祭祀用広形銅剣の発
掘された場所で小さな遺跡公園として
残されており説明板と発掘当時の様子
が再現されています。重留遺跡の他に
も城野遺跡、重住遺跡など城野駅南
一帯は個人的な見解ではそれぞれ関
連性を持った企救の県の通信的な場
所だったろうと思います。三つの遺跡
の中では小高い場所にあり北に向か
って眺望の広がったこの場所に立つ
と眼下に企救の県の都が広がってい
る様子が目に浮かびます。

企救のクニ幻影1

重留遺跡公園です。自宅からおよそ10km位の場所ですが
この程度の距離の場所にはもっぱら自転車で移動しています。

企救のクニ幻影1

重留遺跡の全景です。ここでは重要文化財に指定された
祭祀用の大型幅広銅鉾が発掘されました。この遺跡は
この場所で祭祀が行われたと考えられています


企救のクニ幻影1

水が溜まってわかりにくいですが銅矛が発見された状態を
再現しています。


企救のクニ幻影1

この辺一帯は重留遺跡の他にも城野遺跡、重住遺跡などが
発見されており企救の県の都だったのではないかと思います。


企救のクニ幻影1

以前いのちの旅博物館で拝見した銅矛です


企救のクニ幻影1

芦屋釜のご協力で再現された青銅の銅矛のレプリカです。黄金色に輝く
銅矛は祭祀用の神秘な力を感じさせるものであったと思います。




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Posted by メドウおじさん at 16:34│Comments(0)東谷(北九州)の紹介古代史
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