さだまさし 「きみのふるさと」の思いで
先日地区の公民館長会の研修で下関の
長府の街に行ってきました。長府は毛利藩の支藩の一つで下関を中心に治めて
いて5万石ほどの石高でした。ここは明治
維新回天の地で高杉晋作が奇兵隊の農
民兵たちと一緒に長府の功山寺で兵を挙
げ山口市の政庁を攻め藩の守旧派を駆逐
し藩の実権を握ったきっかけともなった場所
で、以前から一度訪れたいと思っていた場
所でした。残念ながら紅葉の季節は盛りを
過ぎていましたが、水のきれいな檀具川沿
いに情緒ある静かな城下町でした。私が学
生時代を過ごした山口市の一の坂川を思
い出しました。実は長府と言うともう一つ忘
れられない淡い思い出があります。
3回生の時に同じサークルの女性に淡い想
いを抱えてしまいました。なにせ大所帯のサ
ークルだったので、ほとんど口をきくこともな
かった方ですが、スラっと背が高く、控えめ
な方でしたが心の芯はしっかりしたものを感
じた優しい方でした。そんな気持ちになった
直後に私は体を壊したりしてサークル活動
もままならなくなったり、彼女も4回生で多忙
だったようで、結局ほとんど言葉を交わすこ
ともなく、もちろん勇気のなかった私はその
気持ちを伝えることもできずに卒業してしま
いました。ちょうどそのころ私はさだまさしさ
んの楽曲が好きでよく聞いていました。
なけなしの小遣いからLPレコードを買って
いました。さださんの2枚目のアルバム
「風見鶏」の収録曲に「きみのふるさと」とい
う曲があります。そのなかに、こんな一節
があります。
「国道沿いを西から東 僕の車は君のふる
さとへ 走る 走る 走る 君への思いを確
かめる為に 君を育てた街にあいたかった
時折 すれ違う春風に春風に 少し照れな
がら でも訪ねてみよう ~後略~
結局、当時は長府を訪れることがなかった
ですが、今回訪問できてよかったです。
思っていた通りの素敵な場所でした。
名残りの効用が美しい檀具川でした
年の中とは思えないほど美しい檀具川です
維新回天の地功山寺です
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