思い出のマンドリン楽曲2(パストラル・ファンタジー)

メドウおじさん

2015年09月01日 18:22

私がマンドリンを弾いていた学生時代、マンドリンオーケス
トラ界では藤掛廣幸氏の一連のマンドリンが曲がちょっと
したブームでした。氏はもともと映画音楽やTVドラマの挿
入曲などを手掛けておられました。マンドリンが曲を手掛
けられた理由は私の不勉強でわかりませんが当時学生
マンドリン界では彼の名曲パストラルファンタジーが大きく
取り上げられていました。私が彼の曲を初めて弾いたのは
2年の時の夏休みで西日本学生マンドリン学生連盟と言っ
て九州・山口の学生マンドリンクラブの合同演奏会が長崎
でありそれに参加しました。私は2ndパートで参加し、各校
のパートリーダーと交流し大変刺激を受けたのを憶えてい
ます。パストラルはこのあと冬の定演でも演奏しました。
曲は出だしから独特のシンコペーションのリズムに乗って
軽快な主旋律が1stから2nd、ドラ、セロ、ギター、ベース
各パートを変奏しながら移っていくという各パートが平等
に重要性をになったつくりになっています。当時も良く演奏
されていたイタリアのオリジナル楽曲の多くは1stが主旋律
を担当し、2nd以下は和声やユニゾンで曲を支えセロやギ
ター、ベースは低音部のリズムやコードで支えるといった作
りが多かったのですが、パストラルは各パートが主旋律や
重要なハーモニーを担当するため、他パートの音をよく聞
く必要があり合奏の楽しさを本当に実感できた曲でした。
後半のファンタジアは広い牧場を吹き抜ける爽やかな風が
自分の体を包むような感じで今聞いてもまたマンドリンを手
にしたくなるような気持にさせてくれる曲です。
パストラルファンタジーもユーチューブに多くの動画がアッ
プされているのでみなさんもぜひ一度聞いてみてください。




初めてパストラルファンタジーを弾いた西マンのコンサートパンフレットです。






冬の定演のパンフレットから。曲目解説です。

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