夏の山菜

メドウおじさん

2012年08月20日 14:00

山菜の旬はなんと言っても春の新芽時です。タラ
ウド、ウルイ、セリにミツバと枚挙にいとまがあり
ません。ですから夏の山菜と言ってもピンと来ない
かもしれませんが、意外と身近なところにおいしい
山菜があります。それは畑雑草としてやっかいもの
扱いされることの多いイヌビユとスベリヒユです。
イヌビユはお盆のころアワに似た粒粒の頭上花を
咲かせます、一株で何百粒も種をつけるので畑の
やっかいもの扱いされますが、これがおひたしに
すると癖の無いおいしい野菜になります。夏の葉
野菜が少ない時期ですから重宝します。葉だけと
って炒めてもいけます。スベリヒユも畑を覆うように
匍匐茎を伸ばしますが茎の先端15センチくらいは
やわらかく煮たりゆでたり炒めたりと使えます。
これも物足りないくらい癖がなく普通の野菜感覚で
使えます。熱を加えるとオクラのようなぬめりが
でますのでヌルヌル系がお好きな方にはお勧めです。
以前紹介したハマツルナはゆでてもシャキシャキ感が
残るおいしい海菜です。ここまではあくの少ない
万人向けの味ですが、つぎのアオミズは山菜好きに
お勧めです。おひたしにするとしセリに似たさわや
かな風味が口に広がる夏向けの山菜です。
少し灰汁があるのでゆでた後、流水にさらして絞ると
灰汁が抜けますが同時に山菜らしさも抜けるのでお好
みで調整してください。

正面手前から左がアオミズ、左上がスベリヒユ、右上がハマツルナ
右下がイヌビユです。

夏の山菜四点盛です。左からアオミズ、ハマツルナ、スベリヒユ、イヌビユです
といってもほとんど見分けが付きませんね。
左上の豆皿はスベリヒユの煮物です。

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