伊崎堰築堤100周年記念現地説明会
紫川の100mほど上流に架かる伊崎堰ですが昨日の8月1日をもって築堤100年
となりました。それを記念して地元の歴史
愛好会、「ふるかわ,さんさん会」さんが今
も残る当時の築庭記念碑の前で現地説明
会を行いました。大正13年に完成した伊
崎堰の設立前からの関係地区の協議の当
時の資料や地元の日本画家の藤井玉蘭氏
の描いた伊崎堰の風景画の写真などを添
えた詳細な調査資料とともに、さんさん会
の鶴久氏が説明してくれました。
伊崎堰ができる前は小規模な上堰、下堰
の二つの堰がありましたが、これを統合し
桜橋下流一帯(徳力、南方)の灌漑に貢献
しました。また、現在の伊崎堰は高さが
3mを超える立派な堰です。これは昭和28
年に北九州を襲った豪雨で桜橋東岸の嵐
山が大きな土砂崩れを起こし、以前の井堰
が崩壊したので新たに作られたものです。
またその後、用水の水を公平に分配する
ための円形分水工など、福岡県では数少
ない農業施設も作られ現在も現役の農業
施設として稼働していますが、もはや、農
業遺産クラスの貴重な建造物です。
現地説明会は昨日の他に明日8月3日(土)
9時から再度、桜橋の旧川魚料亭幸楽跡に
建つ老人介護施設隣の井堰記念碑の前
で行われます。参加費は無料、事前申し
込みも不要で現地集合です。ご興味のあ
る方はぜひご参加ください。(近辺に駐車施設
はありませんので公共機関(バス、モノレール)の利用でお越
しください。
関連記事