常栄寺、雪舟庭
山口市は室町時代の大内文化を色濃く反映した西の
小京都です。瑠璃光寺から津和野方面へ国道9号線
バイパスを走りJR山口駅の一つ先の宮野駅近くに
雪舟が作庭した見事な庭があります。今はもう、す
っかり紅葉も終わり冬枯れの庭になっていると思い
ますが私が行った頃は紅葉が盛りでした。
本堂の縁側に座って雪舟の庭を見ていると不思議と
心が落ち着きます。雪舟は全国を漂泊したので各地
で作庭しています。東谷でも当時の豪農村上家に逗
留した際に小規模ですが庭を造っています。
ここ山口の常栄寺には枯山水の庭もありますが私は
やはり雪舟の庭が好きです。枯山水はあまりにもデ
フォルメや単純化されて見る側に緊張感を強いるよ
うに感じられるからです。雪舟の庭はすっと自然に
庭に溶け込んで自分が庭の一部のような感じを受け
ます。ここでは抹茶も点ててくれるので庭を見た後
の一杯も乙なものです。
常栄寺の正門です
正門を入ると常栄寺の伽藍が一望できます。
本堂正面です
りっぱな山門です
本堂前の枯山水の庭です
上の3枚が雪舟庭です。見事な庭です。
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