東谷、メドウ便り
強精薬のイカリ草
メドウおじさん
2013年09月06日 12:00
以前住んでいた広島市では少し足を伸ばすと中国山地の
山並みとなり福岡県辺りではめったに見なくなった貴重な
山野草が今でも比較的簡単に見ることができます。
今日紹介するイカリソウも桜の咲く頃に山地の林縁にピン
クの花を咲かせています。イカリソウは山野草の中では
丈夫な部類で今では数多くの品種改良された園芸種が
和洋の庭で使われています。実はこのイカリソウは古く
からよく知られた漢方に処方されてきました。
漢方の世界では中国産のイカリソウを使い「淫垟角」と
呼ばれています。疲労回復や強精によく効くようです。
乾燥させた葉茎を乾燥させたものを煎じたり、ホワイト
リカーに漬け込んだ薬酒として飲用します。
東谷で目にしないのはエビネのようにすっかり
採り尽くされたのかもしれません。今回はトキワイカリソウ
を使って焼酎漬けに挑戦です。
薬草として使うときは今頃のしっかりとした葉茎を使います。
今年の収穫分です。山野草は少しずつしか大きくなってくれませんが
自家産で楽しむには十分です。
麻紐で振り分けにして梁にかけて陰干します。
よく乾燥させて細かく刻んで焼酎に漬け込みます。
桜の咲く頃の花です。丈夫で育てやすいオススメの
山野草です。
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