曽根竹馬川下流の浚渫粘土で本焼き七輪陶芸3
最後の工程は七輪で本焼きです。初めて焼く粘土なのでどのように焼
きあがるかわからないのも楽しみで
す。耐火度がどれくらいあるかわか
らないので、徐々にゆっくり焼成し
ていきます。予想では赤土系で下流
域の浚渫粘土という事で塩分の影響
で耐火度も低いと予想していましたが
焼成していくと思いのほか耐火度が
高く1000℃あたりでも全く変形する
気配がなく普通の陶土として充分に
使えそうです。伏せた状態で炭が燃
え尽きるまで焼きました。冷めた後
取り出して水洗いしたところ、炎が
当たって灰を被ったところは長石の
砂粒が白く浮き出ています。この
長石の砂のせいで耐火度が高くな
ったようです。伏せて焼いた内側は
赤茶色の土色が良く出ています。
今回の焼成で土の性質はよくわか
りました。次回使う時は砂粒が多く
成型が難しいので原土は精製して
使ってみようと思います。
以前使っていた七輪が崩壊したので新しいものを買いました。
以前のものは、5.6年使ったので十分元は取り返しました。
器をひっくり返して炭を足します。この時点で送風のドライヤーは1m以上離して
送風しています。
かなり温度が上がってきました。炎の色から1000℃近くいっていると思います。
写真ではわかりませんが器は熱変形していませんでした。
ドライヤーの送風機を近づけて最後の仕上げです。
このあとドライヤーは止めてゆっくり徐冷していきます。
出来上がりの器です。長石の石ハゼが目立つ荒々しい雰囲気の
土です。耐火度は十分にあり温度変化にも強いです。
内側は灰を被らなかったので土色がよくわかります。
今回の器はアウトドア用の固形燃料を入れて使おうと思います。
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