虹色八景vol 2

メドウおじさん

2016年02月06日 20:31

八幡東区は八幡製鉄所関連遺産群が世界遺産に登録さ
れて以来多くの方が見学に訪れて賑わっているようです。
すぐ近くには「命の旅博物館」や北九州イノベーションギ
ャラリー北九州の歴史や今を知ることのできる関連施設
が多くあります。虹色八景はそんな八幡東区の地域情報
誌です。
Vol2は2月1日に発行のされたばかりです。今号の特集は
同じ八幡製鉄所関連の河内貯水池の土木関連施設群です。
河内貯水池は昭和2年完成で名物の赤い眼鏡橋は重要
文化財です。今回世界遺産から外れたのは昭和二年完成
という比較的新しいものだったからかもしれません。ただし
世界遺産から外れたと言っても、その価値が減じたもので
はなくむしろその価値や評価は今から高くなっていくものと
思います。河内貯水池のシンボルの雄大な重力式の堰堤
や堰堤中央部の管理棟などはまるで中世の古城を思わせ
る美しさです。完成して90年以上経て時間の経過とともに
美しさを増している河内貯水池建築群は製鉄所土木部の
沼田技士という一人のキーマンの存在が大きいのですが、
今まであまり知られることのなっかた彼の存在を一人でも
多くの方が知ることが出来た今回の内容は秀逸です。
三谷の山一つ向こうの河内貯水池が見直されるのは嬉しい
ですが貯水池を取り巻く環境はかなり厳しい状況です。第
一次バブル期に始まった周辺のリゾート開発が失敗し周辺
には廃墟同然の荒れた建物が多く散見されます。このまま
荒れていくのはあまりにも惜しいエリアでぜひ、関連遺産群
を中心にした落ち着いた再開発がされることを望んでやみ
ません。

















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