けやき坂橋梁(斜拱渠)

メドウおじさん

2014年02月08日 19:30

今、日田彦山線前身の小倉鉄道の痕跡を追いかけてい
ますが東谷を含む北九州側はその多くが近年の都市開
発で取り壊されたものが多く、わずかにその痕跡を残
している程度のものがところどころにある程度です。
(呼野の金辺峠にはトンネルなどが残っています)
一方香春から先の南側には創建当時からのものが数多
く残っていて今も現役で使われています。昨年金辺川
にかかる鉄橋や駅舎などを紹介しましたがもう一つす
ぐちかくにケヤキ坂斜拱渠がもれていました。すぐ近
くにあったのにうっかりしていました。下が旧322
号線が通るトンネルで上が日田彦山線が通っています。
そのトンネルのレンガ積み構造が独特で「ねじりまん
ぼう」と呼ばれるものです。アーチ組みレンガの一列
ずつを少しずつずらして組み上げています。日本で2
番目に長いねじりまんぼうだそうです。トンネルに入
ると天井の天井のコークスクリュー模様が軽いめまい
を起こしそうな奇妙な感覚になります。異次元の世界
へ引き込まれるような雰囲気です。それにしても日田
彦山線沿線は近代化遺産の宝庫です。前身の小倉鉄道
は地元北九州の有志が高い志をもっていたことを強く
感じられます。ちなみに小倉鉄道は現在は業態を変え
て今も会社として存続しています。


けやき坂斜拱渠の金辺峠側入り口です。
トンネルの上は線路になっています。

この旧322号線はもっと前は秋月街道です。

香春側入り口です


天井アーチのレンガ積みです。ねじりまんぼうの
名の通り複雑な構造です。

 
 
  

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