東谷要覧25(人物伝記 島村志津摩伝と金辺峠碑文)
島村志津摩は幕末期の小倉藩の若き家老で第二次長州征伐の折、譜代大
名として九州の幕府軍の先鋒として関
門海峡を挟み長州軍と直接戦を交えま
したが近代装備を固めた長州軍に圧倒
されながら、金辺峠に立てこもり積極的
にゲリラ戦を指揮し、敵将山縣狂介(後
の有朋)を簡単せしめた猛者です。
要覧86ページから92ページにかけて
は彼の幕末の小倉戦争の様子が詳しく
書かれています。
この時の戦で小倉藩は自ら城を焼き田
川郡の香春町に退いて金辺峠を前線基
地にして精強な長州軍と対峙したわけで
す。この戦では東谷を含む三谷各地は
戦禍にあい村民は苦労が多かったよう
です。
この時の戦がきっかけで、ご一新の後も
廃藩置県まで企救郡は長州の管轄に置
かれ、それも遠因で明治二年の企救一
揆につながります。
金辺峠の島村志津摩の碑文です。
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