冬の寒い日に赤々と燃える薪ストーブの天板で温かい
スープをコトコト煮込むというのはなかなか絵になる
光景の使い方ですが若干の注意が必要です。
まず第一に薪ストーブのすべての機種で天板料理が
出来るわけでないということです。
薪ストーブの熱伝導は対流式と本体の鋳鉄に熱を貯め
る輻射式とその両方を使う対流輻射式があります。
対流式はストーブ本体を鋼板で覆い本体と鋼板の隙間
から温風を自然対流させる方式です。鋼板表面は10
0度以下で柔らかな温かさが特徴ですが天板料理は出
来ません。また広い部屋だと主暖房として使うには弱
いかもしれません。輻射式は炉内の熱で本体の鋳鉄で
蓄熱して放熱するタイプで昔のダルマストーブはその
代表みたいなストーブです。このタイプの多くは天板
料理が出来るものが多いですが天板が200度以上に
なることがありうっかり触ると大やけどをする危険性
があります。最新の機種で天板料理が出来るものは天板
の一部に炉内の熱が伝わる方式にしてそこで料理が出来
るようにして天板での火傷を防ぐ方式を採用しているも
のが多いです。ハンプトンH300やバーモントキャス
ティングのアンコールなどはこのタイプです。
私のハンプトンH200は対流輻射式で天板の下の隙間
から温かい空気が循環します。天板での料理は出来ませ
んが天板温度は120度ぐらいになるので鍋やヤカンの
保温は出来るようになっています。
紫の炎の部分が二次燃焼中です。
ハンプトンH200の天板は120度ぐらいになるので
保温に向いています。