東谷、メドウ便り
日欧の園芸改良種の方向
メドウおじさん
2012年04月20日 18:53
ヨーロッパでは園芸植物は主にガーデンを彩る素材として
改良されたためか豪華で華やかな色彩を追及する方向が
多いようです。(さいきんはナチュラルガーデンやメドウ
ガーデンといった方向も出ています)
日本では園芸植物の改良種は主に江戸期で発展しました。
古典園芸植物と呼ばれるものは、多くは鉢に植えて植物
そのものを鑑賞するスタイルが主流でした。
豪華、華麗といったものよりどちらかと言うと渋い、侘び
さびを感じさせるものが多いようです。茶道の茶花の影響が
あるのかもしれません。ボタンなどもその花自体は豪華
でも、その安定した花姿を愛でるなど日本人独特の鑑賞眼
のようです。庭も日本庭園は自然をモチーフにしたものが
多く、樹木や石、池などが主役で草花は下草として地味な
役割をになうことが多いように思われます。
しかし狭い今の住宅事情を考えれば今後の日本の庭は様式
美に沿った日本庭園ではなく、自然の風景をそっと切り取
ったようなナチュラルな小さな庭が好まれるような気が
します。使われる素材も在来種や在来種を元にした原種の
よさを残した改良種が好まれるのではないかと思っています。
ヨーロッパやアメリカで改良されたiris属のジャーマンアイリスです。
現在はもっと豪華で華やかな品種があります。
日本の有名なiris属の改良種、ハナショウブです。
原種のノハナショウブを元に改良されました。
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