東谷要覧解説5(東谷沿革1)

2020年01月06日

いよいよ本編に入ります。本編は前編、主編、後編
の3部構成です。前編は東谷の沿革で日本書紀景
行天皇記の上古の時代から平尾台の事が書かれ
ておりそこに住んでいた土蜘蛛と言われる異民族を
誅したことが書かれています。ちなみに現在のみや
こ町あたりに仮の行宮が置かれたと言われており、
その名残が町名に反映されたともいわれます。時代
は少し下り奈良時代の少し前、飛鳥藤原時代に東
谷一帯(東谷、田川も含むとも言われます)銅を産
したことで今も採銅所の地名が残っています。鎌倉
時代に作られた井手浦の梵鐘には大野庄の文字
が刻まれています。また大野という言葉は今も東大
野神社という名前につながっています。室町時代
後半から戦国時代にかけては山口の大内氏、豊後
の大友氏、筑前の秋月氏さらには島津氏の勢力が
互いに覇を競い小野田氏をはじめ中小の豪族は
その生き残りをかけて必死の活動をしていたころで
す。やがて豊臣秀吉が九州を統一すると毛利氏の
影響下に置かれ一旦は落ち着きますが豊臣家が
滅び徳川の時代になると丹後より細川氏が転封
してくると徳川政権が盤石になるにつけその統治
が進みました。さらに細川氏が熊本に転封後は播磨
より徳川親藩の小笠原氏が入り九州の抑えとして東
谷(当時は小森手永)を含む豊前小倉藩を幕末まで
治めました。


東谷要覧解説5(東谷沿革1)

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Posted by メドウおじさん at 20:34│Comments(0)東谷要覧
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