一閑堂作 窯変欽庸皿 銘、銀河

2020年08月04日

今回ご紹介するのは私が親しくさせて
いただいている一閑堂、吉田氏の窯変
欽庸皿です。欽庸釉の皿をガス窯で焼
成したものです。本来は2枚目の写真の
ように酸化焼成で爽やかな薄めのブル
ーに発色するのですが窯の中の一部
の場所で還元となり星空のような結晶
が浮き出た作品となりました。一目で
気に入り分けていただき勝手に銘、銀
河と名付けて楽しんでいました。ところ
が好事魔多しということわざがあります
がうっかり落として割ってしまいました。
一時は相当落ち込みましたがそのまま
処分するのは忍び難く欠片を集めて本
漆継ぎで復元しました。本来は金粉で
蒔くのですが、今は金価格が高騰して
いてしばらくは様子見にしています。
私は好きな器は出来るだけ日常使
いしているのでどうしても傷が出来る
のでできるだけ修復して使うようにし
ています。




まるで銀河が浮き出たような窯変欽庸釉の皿ですがうっかり割ってしまったので
本漆で継いでいます。



上の窯変皿と同じ窯で同時に焼いた欽庸釉の皿です。本来はこの作品を作る
予定だったそうです。

  

Posted by メドウおじさん at 17:02Comments(0)陶芸のこと

東谷要覧解説14(主編10産業1米作)

2020年08月01日

要覧の主編10は産業(農業)の振興に
つき米作、麦作、病虫害駆除、園芸、
畜産について書かれています。今回は
米作増収振興についてです。当時の大
正2年の東谷村東谷村では一反当たり
およそ一石九斗でしたがこれを二石六
斗に10か年計画で増収せしめることが
書かれています。その具体策として1.種
子の改良統一、2.籾種子の塩水選3.稲
田の正條植4.緑肥栽培5.石灰の節用6.
土地の深耕7.堆肥改良増収8.肥料の
調製配合法の改善9.苗代の改良10排水
の10項目が定められています。








  

Posted by メドウおじさん at 19:28Comments(0)東谷要覧