北九州市の鉱滓煉瓦の建物

2020年07月09日

地元のTV局、テレQの「キタキュウ遺産」と
いう番組で市内に残る鉱滓煉瓦造りの建
物の紹介がありました。レトロ建築は私の
好物の一つで過去ブログでも何度も取り
上げています。レンガというと一般には
赤煉瓦を思い起こす方が多いと思います
。近年改装された東京駅が有名です。
鉱滓煉瓦というのは製鉄所の溶鉱炉で
鉄を作るときにでる副産物の鉱滓を原料
に作られた煉瓦です。灰褐色の落ち着い
た色合いです。北九州市はかつては官営
八幡製鉄所を中心に発展した鉄都で今で
も市内のそこかしこに鉄の威光ともいうべ
き遺産を数多く見ることが出来ます。
先年指定された世界遺産はその筆頭で
す。鉱滓煉瓦に話を戻すと大正年間から
昭和初期にかけて製鉄所溶鉱炉の副産
物の鉱滓煉瓦で建物が数多く建てられま
した。番組では門司のビールレンガ館や
若松の旧上野ビル、などが紹介されてい
ました。旧八幡区、戸畑区、若松区など
八幡製鉄所に縁のある地域に多く残さ
れています。大型の建物だけでなく倉庫
などの小さな建物にも使われています。


若松のJオイルミルズの工場事務所棟です



門司の赤レンガパークですが手前の灰褐色の建物が鉱滓煉瓦造りです。



河内貯水池堰堤の監視塔で古城の雰囲気があります



若松区レトロ街(ウォーターフロント)の上のビルです


日本製鐵(八幡製鉄)専用線のくろがね線変電所です。これも鉱滓煉瓦が使われています



最後は九州工業大学正門です。
  

Posted by メドウおじさん at 18:53Comments(0)勝手に近代化遺産