縄文土器ミニオブジェ2

2017年02月12日

ストーブの上にのせて一晩乾燥させた後ストーブの炉内で
灰に埋めて薪を燃やします。4.5時間燃やすと自然に燃え
尽きます。灰の中から取り出すと綺麗に素焼きできています。
このように薪ストーブでは素焼きレベルの土器までは焼くこ
とが出来ます。陶器にするには本焼きが必要なので薪ストー
ブではできませんが七輪を使えば本焼きが出来ますが、今
回は土器のミニオブジェを作るのが目的なのでここで終了
です。
狙い通り砂目の多いレンガ色に焼きあがりました。この方法
の長所は焼き割れがほとんどないこと、素焼きの土色がきれ
いに発色させることが出来ることです。ミニ埴輪の人形を作っ
ても面白そうです。


乾燥させた器を炉内に入れ、灰を被せて埋めてストーブを燃やします。

 

燃え尽きた灰の中から土器が出てきました。



レンガ色にきれいに焼きあがりました。大きさは高さ3cmほどのミニ土器です。

次は埴輪のような人形を作ってみたいです。


  

Posted by メドウおじさん at 20:57Comments(0)陶芸のこと

縄文土器ミニオブジェ1

2017年02月12日

全国各地で土器づくりのイベントが行われています。
たいてい、粘土で成型して乾燥させたものを野焼き
(焚火)で焼くイベントがよく行われています。
ところが、私の敬愛する故、吉田 明氏は縄文土
器は野焼きのように戸外で焼くのではなく竪穴住居の
囲炉裏の灰の中に埋めて焼いたと言っています。
今回は縄文人に思いを馳せて、身近な土を使って
縄文風の土器のミニオブジェを作りました。
土は近くの造成地の赤土系の土を使いました。原土は
乾燥させてハンマーで砕き1mm以下のふるいでふる
いました。縄文人たちは硬い石で砕き、水簸して粘土
を作ったのだと思います。今回は手びねりで成型して
ストーブの上で乾燥させます。縄文人は囲炉裏の側で
乾燥させたと思います。


今回の土は造成地で採取した砂目の多い赤土を使います。



原土はハンマーで砕いてふるいで振って粒度を揃えます。



粉になった土に水を加えながらよく練りこみます。本格陶芸ではこの後
ラップに包んで寝かせて粘り気を出しますが、縄文陶芸はすぐに成型します。



今回は手回しろくろの上で成型しました。砂目の多い土で粘りが少ないので
ふちにひびが入りますが、これも火炎土器の炎ぽいのでそのまま残しました。
縄文人はほおの葉のように大きな葉の上で手びねりで成型したのだと思いま
す。



成型し終わったものはストーブの上で乾燥させます。
  

Posted by メドウおじさん at 10:21Comments(0)陶芸のこと