田向山砲台跡

2015年08月17日

小倉北区と門司区の境にある田向山は巌流島の決闘で
知られる宮本武蔵と佐々木小次郎の記念碑文があるこ
とで有名です。特に宮本武蔵の碑文は江戸時代にこの
地を所領とした武蔵の養子の宮本伊織が小倉藩家老と
してこの地に建立しました。今残っている碑文は当時
のもので私的にはAランクの歴史遺産です。この碑文
のおかげで武蔵の吉岡一門との死闘、巌流島の決闘な
どが史実であったことが証明されています。
この地は幕末には小倉藩と長州藩が死闘を展開し、そ
の後明治以降は関門海峡を守る重要な軍事地点になり
ました。田向山には高射砲台が築かれたほか麓にはレン
ガ造りの発電所建屋が半ば朽ちかけていますが残
っています。いずれも戦争遺産のためか荒れるに
任されていますが正しい歴史評価を行い平和教育
の一環として保存してほしいものです。


田向山の高射砲台跡です。現在は半円形の跡がみられます。正面の茂み向こうは
各高射砲台をつなぐ塹壕型の施設が残っています。


高射砲台の関連施設です。出入口はコンクリートで塞がれています。



何の施設かわかりませんが施設跡です。


各施設への電力を供給した発電所建屋です。私の好きな煉瓦造りですが半ば朽ちかけて
います。以前は内部まで入ることが出来たのですが現在はフェンスで囲まれています。



今は説明看板が設置されています。


クリックすると拡大して読みやすくなります。





サムネイルです。拡大できます。
  

Posted by メドウおじさん at 19:26Comments(0)東谷(北九州)の紹介戦争遺産