八幡東区の村野藤吾氏の建築群

2015年08月09日

八幡駅界隈は北九州市に縁の深かったモダニズム建築の
巨匠村野藤吾氏の作品を複数見ることが出来ます。
八幡駅界隈は今でこそ、少し寂れた感じがしますがかつて
鉄鋼産業華やかりし頃、八幡製鉄所の表玄関として随分と
栄えた場所です。今も当時の隆盛を感じることのできる
建築物が多く残っています。その中でも特に異彩を放って
いるのが村野藤吾氏の作品群です。八幡東区尾倉町近辺
には旧八幡市立図書館、市民会館、そして福岡ひびき信
用金庫本店の建物があります。特に市民館は村野氏の
特徴でもある階段踊り場やホールなどの空間デザインは
一見の価値があります。ただ心配なのは信用金庫を除い
ては経年劣化により図書館は取り壊し、市民館も取り壊
しの計画がある一方で保存を望む活動も活発化してい
ます。本当に価値のあるレトロ建築物というのはそう
多くあるものではないのでぜひ保存活用の道を探って
ほしいです。





旧八幡市立図書館です。ベージュのタイルに白漆喰のデザインが目を引く秀作です。
間もなく取り壊されるという事ですが残念でなりません。


八幡市民会館です。ここも取り壊すのか、保存するのか議論がされています。
図書館の取り壊しが決まった今、ここはぜひ残して欲しいですね。









市民会館内部の様子です。優れた空間デザインが目を引きます。





福岡ひびき信用金庫本店です。補修工事中で全貌を見ることが出来なかったのは
残念でした。
  

Posted by メドウおじさん at 09:37Comments(6)勝手に近代化遺産