エビネ

2015年05月06日

最近はラジオショッピングで有名になった育毛剤がエビネ蘭
エキスを使用していることで一般の方もその名を知りつつあ
るエビネですが野生のものはめっきりと数を減らし東谷近辺
ではめったに見れなくなりました。たぶんあまり人が入らな
い貫山の奥とか尺岳や福智山の方まで行けばまだあるかも
しれません。ましてや一面に広がる群生など夢のまた夢です
。エビネ(海老根)はその名前の元となった偽球根を連ねた
姿がエビの姿に似たところから来ました。エビネは環境が合
えば偽球根を増やして増えていきます。花後の種でも増えな
いことはないでしょうが蘭の仲間の種は蘭菌という特別な菌
類に寄生しないと成長しないので宝くじに当たるようなもので
実生は期待できません。自生地は薄暗い腐葉土が積もった
林間に自生しています。庭植えする場合は同じような環境を
用意してできたらシランなどの地生蘭が繁殖している場所の
土壌を混ぜると活着がいいようです。シランほど簡単ではあ
りませんが庭植でも増殖は可能です。


西日本に自生する大型のエビネ、黄エビネです。

 



上の2枚は黄エビネと地エビネの交雑種だと思われます。











我が家の地エビネです。我が家のエビネについて変に誤解されても
困るので一言付け加えさせていただきます。

我が家のエビネは40年近く前に両親が庭をいじった植木屋さんに
植えてもらったものが生き残っているものです。
  

Posted by メドウおじさん at 20:32Comments(8)季節の花

小川キキョウ

2015年05月05日

小川キキョウは四国の小川氏が地元の超小型のイシダテ
ホタルブクロと千島キキョウを交配して優良個体を選抜
育種した園芸交配種です。千島キキョウやイワギキョウ
は北海道の風の強い岩場の陰に潜むように咲く青い日本
のカンパニュラです。もともと青いベル型の花が大好き
なので一度は育てたいと思いながらも高山植物を育てる
技量がないと難しいと思い今まで手が出せませんでした。
一方のイシダテホタルブクロは草丈10cm程度のミニ
サイズのホタルブクロという事で某展示会で苗を購入し
て育てたところ、何と普通種のホタルブクロに育ってし
まいました。後で知ったことですがイシダテホタルブク
ロの実生苗は株によりミニサイズの出現が低いことが
ままあるそうです。開花した株は草丈以外はイシダテ
ホタルブクロの特徴もあり出品された方も悪意があっ
たとは思えないですし、まあ仕方ないです。小川キキ
ョウは千島キキョウの青い花色とイシダテホタルブク
ロの極小生と夏の暑さにも強い性質を受け継いだ育て
やすい品種です。春先に開花株でない芽出しの状態で
購入したので多少の不安がありましたが出品者の方と
直接お話して購入できたので安心感の方が強かったで
す。




青色のホタルブクロは西洋種のサラストロがありますが
同じ青色でも小川キキョウの方が少し薄めで透明感のある
色合いです。 
  

Posted by メドウおじさん at 20:29Comments(0)季節の花

ジキタリス

2015年05月05日

イングリッシュガーデンの花庭でよく見かけるジキタリスで
すが確かにこの花が植えてあると庭がぐっと華やかになり
ます。同じような効果はルピナスやデルフィニウムにもあり
ますがこちらは夏の暑さに弱く春に花が終わった後、夏越
しできず枯れてしまい、一年草で終わります。(私の場合で
す。うまくつくられている方もいらっしゃるかと思いますが。)
本来は多年草なので何とかならないかと切戻したりとか、
いろいろやってみましたが九州の夏の暑さでは無理がある
ようです。ジキタリスは比較的暑さに強く花後に切戻して
おくとうまく夏越ししてくれます。花後は結実も良く種が
大量に採れるので優良株の種を残すようにしています。
またジキタリスは心臓疾患用のメディカルハーブとして
有名でしたが、有毒成分も含みその毒性も強いため私た
ち素人が手を出さない方が良いです。





4月下旬のバラコーナーの様子です。もう2,3本ジキタリスがあるとバランスが取れました。

  

Posted by メドウおじさん at 09:11Comments(0)季節の花

新苗のバラ開花

2015年05月04日

先月ホームセンターで購入した新苗のバラが咲き始めまし
た。どの花もタグについている写真と同じような花が咲い
てほぼ予定通りです。新苗の四季咲きタイプのバラはこう
して一番花を見た後は早めに次の蕾は摘むようにしてい
ます。そして多少不本意ではありますが新苗は新しい鉢
にえ替えた後、適宜様子を見ながら消毒をして黒点病に
備えます。新苗は一夏葉を落とさずに越せたら翌年から
は順調に成長します。


ブラスバンドです。今年の新苗で一番初めに咲きました。サンセット・オレンジの
花色が鮮やかです。





ヨハンシュトラウスです。いかにも「バラ」といった花色と半剣弁咲の花姿です。



ピンクフレンチレースです。咲き進むともう少し色が濃くなります。


ブルーバューです。淡いブルーパープルの花色がきれいです。

  

Posted by メドウおじさん at 15:46Comments(0)バラの話題

バラの季節開始(ナニワイバラ)

2015年05月03日

先日シロモッコウバラとミステリーローズであるコウシン
バラの開花のことを書きましたが5月になって本格的にバ
ラの季節が始まりました。毎年5月の連休には見ごろを迎
える中国南部原産野生の野バラ、ナニワイバラが満開です。
直径は10cmはある大輪一重の純白の花です。香りはチ
ョッとスパイシーな独特の香りです。葉は照葉で肉厚、黒
点病もうどんこ病も無縁です。つる性の茎は剛性で棘も鋭
く扱いずらいですが、チュウレンジハバチもケッチョリゾ
ウムシも寄せ付けない強靭さです。花つきも良く挿し木を
して2年もすれば開花します。5m以上枝を伸ばす大型
シュラブですが持ち前の強靭性でバッサリ刈り込んでブ
ッシュ仕立てにしてもOKでモッコウバラとともに失敗の
ない入門用にピッタリです。



ナニワイバラは直径で10cmはある巨大一重の花です。存在感たっぷりです



フェンス沿いに這わせています。今年は花数が増えました。



フェンスの内側です。こちらもたくさん咲いています。



ウッドデッキ前も咲き始めました。
  

Posted by メドウおじさん at 18:04Comments(2)バラの話題

シャガとヒメシャガ

2015年05月02日

シャガはアヤメ科の一日花で裏山の谷川沿いに大群落を
つくっています。花自体は一日花ですが一本の花茎に数
個の花を順番に咲かせるので結構長く楽しめます。元は
中国からの帰化植物ですが西日本に多く自生していると
言われます。少し難しい話になりますが普通自生してい
るシャガは染色体が3倍体で種を作らないと言われてい
ます。同じような植物に夏に咲くオニユリがあります。
主にランナーで殖えていくようです。斑入りの園芸選抜
種もあり和風の庭でよく使われます。シャガは我が家の
庭でもあちこちで増殖していてどうして増えたのか謎で
す。普通3倍体と言われますが中には2倍体の株もあ
るのかもしれません。一方ヒメシャガは薄紫の上品な
色合いでシャガの花より一回り小さい花を咲かせます。
こちらは日本原産ですが野生の自生種は極端に少なく
なっているようです。先日の北九州蘭草会の春の展示会
で会員さんが殖やしたものを販売していたので購入しま
した。小型なこともあり草盆栽などでも素材として重宝さ
れています。ヒメシャガは意外とデリケートで難しい面も
あります。私は以前一度失敗しています。戸畑アヤメな
ど小型種と同じように育てればいいそうなので今度こそ
大事に育てたいと思います。


シャガの花です。



こちらは日本原産のヒメシャガです。
  

Posted by メドウおじさん at 20:32Comments(2)季節の花

紅白のボタン

2015年05月01日

ボタンの花は一株あるだけでその豪華さで周囲の花を
圧倒する存在感を示します。ボタンはそろそろ終わり
で次の出番を芍薬が待ち構えています。雪囲いの中で
冬の寒さに耐えて咲く冬牡丹は健気で好きですが、普通の
春に咲くボタンは存在感が大きすぎて正直、持て余し気味
なところがあります。(冬牡丹も春牡丹も品種的には同じだ
そうです。特別な管理をして真冬に花を咲かせるそうです)
個人的には少し小ぶりな芍薬の方が好みです。ボタンと芍
薬はよく似ていますが、牡丹が木本なのに対し芍薬は草本
(草)だそうです。


ご近所さんの白牡丹です。立派な株です。



こちらは我が家の赤牡丹です。今年は2芽咲きました。


  

Posted by メドウおじさん at 19:51Comments(6)季節の花