ウコギ科の仲間たち

2015年04月19日

春の山菜にはいろいろと美味しいものが数多くありますが
タラノメに代表されるウコギ科の木の芽はまさに山菜のフ
ァーストクラスで、特に野生の大きなタラノメは山菜の王
様と言われます。よくスーパーで見かける棘なしのタラノ
メは扱いやすいですが味では野生のものにかないません。
野性のものは幹も葉も鋭い棘がいっぱいでよく幹ごと切っ
て新芽を採る方や一番芽を採った後の小さな二番目を採る
方がいますがこれらを行うと親木自体が枯れてしまうこと
がおうおうにあります。タラの木は成長が早い分寿命も短
いように思います。タラノメのおいしさは良く知られています
が他にもウコギ科には美味しい新芽の山菜があります。ハ
リギリ、コシアブラ、ウコギなどなどでいずれも知名度は低
いですが味は逸品です。いずれもウコギ科としては比較的
ポピュラーで福岡県の山林では目立ちませんがよく見かけ
ます。ただ、東谷ではタラノメ以外あまり見かけないのは不
思議と言えば不思議です。


ハリギリの新芽ですがちょっと油断していたら食べごろを逃してしまいました。
ことしはこのまま大きくします。ハリギリは樹高5mを超える大木に育ちます。
成長すると新芽の数も多くたくさん収穫できます。味はタラノメをよりワイルド
にした風味が特徴です。



食べごろのコシアブラの新芽です。今年は芽を摘まず大きくします。


新芽が展開したコシアブラです。コシアブラの灰汁は柔らかいのでこのサイズまで天ぷらなら
楽しめます。



ウコギで茎の細い姫ウコギです。葉を摘んで天ぷら、お浸しが美味しいですが、葉を細かく刻んで
ご飯に混ぜたウコギ飯も香りが引き立ちます。

ウコギ科で山菜でいけるタカノツメというのがあるのですが残念ながらまだお目にかかれていません。
  

Posted by メドウおじさん at 12:16Comments(0)山菜