旧秋月街道散策行9(木下本村)

2014年10月14日

旧秋月街道は平尾台入り口の三叉路を過ぎるとやがて
右手に東谷中学校を見ながら旧322号線と重なって
進みます。旧街道は東谷中学校の先から左に折れてJR
の踏切を渡り木下本村に入ります。この辺りは昔のまま
の道幅で両脇の民家も古い農家さんが多く赤い石州瓦の
立派な古民家ばかりです。木下本村は全体ではあまり豊
とは言えなかった中世から江戸期の東谷の中では裕福な
農家さんが多かったようです。今でも立派なお屋敷が多
いのですが聞くところによると跡継ぎの方がここの旧家
に住まずに空き家も出始めているとも聞いています。
町内のメインストリート旧街道沿いにはかつてお茶店も
あったようです。また町内の端で街道の左手に大きな
古木があります。根元には小さな祠がありこの古木には
古い言い伝えがあります。昔本村で火事があったときに
旅の僧侶がこの木の根元でお祈りをしたところ不思議な
ことに火事が収まったとのことです。この古木は特に保
存樹に指定されていませんが今も町内で大事にお守りさ
れています。また昔語りによると戦国時代から江戸期に
かけて本村の地下には金鉱があり呼野とともに金の採掘
が行われていました。この本村から亀甲の東方の山並に
は小野田一族の居城、木下城があったそうです。




私の母校東谷中学校です。平尾台入り口の少し先にあります。
懐かしい思い出はまた今度取り上げたいと思います。
壁画は卒業記念製作として数年に一度書き換えられています。



旧街道は中学校の先から左に折れて木下の本村の中を通ります。




木下の本村は立派なお屋敷が多く、正面のお宅も大きな屋敷林を持たれています。





旧街道は昔の道幅で町内を通ります。


町内の人家が途絶えると道は緩やかに坂を下り旧322号線に出合い。



上の写真手前を左折すると正面に楡の巨木が見えます。古い言い伝えのある本村の守り神です。


旧街道は旧322号線に出合いこれを横切って亀甲へ進みます。