井手浦の石灰鉱山跡

2014年03月16日

井手浦の最奥部に石灰鉱山があったと聞いていました。
昔からこの地域は農業用の消石灰を作るために小規模な
石灰鉱山がいくつかあったようです。平尾台の麓を流れ
る立花川最上流部には水車小屋がありました。私が子供
のころにはもう使われていませんでしたが水車の動輪も
残っていました。最近立花川源流部を確認に行ったとき
には小屋はもう朽ち果ててかろうじて小屋のあった場所
がわかる程度しか残っていませんでした。水車小屋では
採掘した石灰岩を小さく砕くために用いられたようです。
石灰鉱山の場所は知らなかったのですが先日平尾台に
上った時に塔が峯から流れる井手浦川沿いに古い山肌
を見つけました。井手浦林道を上って行きましたがこ
の近辺は近年砂防ダムをいくつも作っているのでその
工事跡かも知れ知れないと思い、当たりの確立は五分
五分と思っていました。林道からは古い山肌は見えな
いのですがしばらくいくと林道沿いに古いコンクリー
トの構造物がありました。どうやら採掘した石灰岩を
積み込むためのホッパーの跡のようです。周囲には
こぶし大の石灰岩がいくつも転がっていたので間違い
なさそうです。昔この場所から石原町駅までトロッコ
線路があったといいますが今はまったく跡が見つかり
ません。


井出浦川奥に灰色の石灰岩の古い山肌が見えます。



井出浦林道です。車止めがしてあります。




上の2枚の写真は採掘現場の積み出し
ホッパー跡地だと思います


ホッパー跡地の周りには石灰岩が散乱しています。



途中の林道脇にあった炭焼き窯の跡です。

  

Posted by メドウおじさん at 21:51Comments(2)勝手に近代化遺産