九州工業大学正門、正門詰所

2013年01月28日

国立大学には古い建築物が多く残されています。九州
工大は元は明治専門学校といい北九州の工業系の
優秀な人材を数多く輩出してきました。戦後は国立の
九州工業大学として工業系の単科大学として九大工学
部とともに九州の工学系大学の雄として存在してきま
した。
現在は飯塚などに新キャンパスを移している学部もあり
ますが戸畑キャンパスは本部機構として現在に至って
います。明専時代の建物は明治の大建築家辰野金吾氏
による設計のものが多かったそうですが、残念ながら
現在はほとんど現存していないようです。
僅かに正門詰所が残されています。小さいながらも明治
期の洋風建築の特徴がよく出ている佳品です。
「産業考古学研究室」のサイトによると正門は単純な
コンクリート製ではなく鉱滓をリサイクルして作った
煉瓦煉瓦製だそうです。
まだリサイクルという概念もなかった頃でしょうから最新
の技術チャレンジだったのでしょう。聞くところによると
キャンパス内には産業機械の静態展示もされているそう
なのでいつか拝見したいと思っています。

鉱滓煉瓦の正門だそうです



正門の全景です


辰野金悟氏設計の正門詰所です。ひさしの曲線など
美しいデザインだと思います。

近代化産業遺産の説明板です



  


Posted by メドウおじさん at 19:12Comments(4)勝手に近代化遺産