黒楽茶碗ミニチュア1

2017年12月15日

自家採取した香椎の白土は見た目は白いのですが若干、
鉄分を含んでいて焼き上げると薄い茶色になります。また
箸置きのピースを作った時に耐火度がやや低いこともわか
ったので低火度釉の楽焼にしてみました。底径3cm×高さ
2cmのミニチュア茶椀です。釉薬は楽透明釉に自家採取
の含鉄土石の鬼板に酸化第二鉄の弁柄を加えて黒楽焼
狙います。黒楽は瀬戸や美濃の瀬戸黒や織部黒と同じ
ように鉄釉薬が溶けた頃を見計らって炉内から取り出し水
につけて急冷させて漆黒の色を発色させる技法です。
割れが入りやすく難しいのですが割れても金継ぎの練習
に使えるので今回挑戦します。

香椎の道路工事現場で採取した白い粘土を薪ストーブで素焼きした
ミニ茶碗です。(口径3cm×高さ2cm)です



今回の黒楽焼の釉薬です。上段右が楽焼用の低火度で焼ける透明釉で
その隣が含鉄土石の鬼板を粉にしたもので、左の赤い顔料が酸化第二鉄の
弁柄です。鬼板に少量混ぜて深い黒を狙います。
下段左が上三つを混ぜて使います。




フノりを溶いて水で薄めて筆で施釉します。何回も塗り重ねて厚めにします。


十分乾燥させたところです。次は七輪での本焼きです。

  

Posted by メドウおじさん at 18:57Comments(0)陶芸のこと