縄文土器ミニオブジェ3

2017年02月16日

前回の土器は使用した粘土が砂分が多くパサついた感じで
成型が難しかったので今回は粘性のある原土を混ぜて使い
ました。埴輪と火炎土器をイメージしたものを作りました。
調べてみると火炎土器は東日本の縄文集落で使われること
が多いみたいで西日本では極端な装飾は少なくシンプルな
物が多く使われたようです。北九州の博物館の縄文期の土
器もシンプルな形のものが多かったです。縄文土器の器は
底が尖ったものが多いのですがこれは先端部を囲炉裏の灰
に差し込んで安定させて煮炊きで使ったからだと思います。
大陸から伝わったとされる弥生土器とは製法、使い方なども
随分と違うようです。






今回の作品は炉内中央部の灰に深めに埋めて焼きました。狙い通り空気が遮断されて
還元気味の焼成により以前博物館で見た縄文土器と同じような風合いの土色に焼けて
います。しかし埴輪の方は弥生土器の時代で酸化焼成で明るい赤いレンガ色に焼けた
方が雰囲気が出ます。次回の焼成では埴輪でなく縄文時代の縄文ビーナス風のもの
を作ってみようと思います。


縄文模様をつけるのに使ったこよりです。



今回使用した3種類の土です。



博物館の縄文コーナーです。還元気味の土色が縄文土器の特徴に一つです。

  

Posted by メドウおじさん at 19:12Comments(0)陶芸のこと