平尾台の陸軍演習地遺跡

2016年12月15日

平尾台は古くから東谷各村のかやぶき屋根の葺き替え用
のカヤ(ススキ)の供給地でしたが明治以降陸軍の訓練
演習地として使われるようになりました。現在も陸軍用
地であったことを示す境界杭がいたるところで見られま
す。また今回、貫山林道近くの大穴、小穴の横を通り茶屋
が床方面に伸びる当時の水道管が残っていることに気がつ
きました。赤茶けて錆びてはいますが、腐食は少なく継ぎ目
もしっかりとしたものが残っています。もう今はもちろん使
われていませんが北九州有数の観光地が戦争遺産の一部
であるのも意外な思いです。


平尾台のあちこちで見ることが出来る陸軍の境界杭です。平尾台全体で70本以上見つかっているそうです。



小穴付近で地面に露出している水道管です。大穴付近から茶屋が床方面まで伸びています。
そういえば茶屋が床付近でコンクリート製の水槽跡のようなものを見かけた記憶があります。
あれも陸軍の水道施設の一部だったのかもしれません。撤去される前にもう一度、確認して
おきたいと思います。



冬枯れの小穴です。右上のピークが大平山です。写真の右手方向に大穴があります。





平尾台のピナクルの奇岩、キス岩です。平尾台にはこのような楽しい奇岩・巨岩がいくつもあります。
  

Posted by メドウおじさん at 17:59Comments(2)勝手に近代化遺産東谷(北九州)の紹介