漢方(中医)と和薬 2

2016年10月20日

一方、和薬は日本で古来から使用されてきたいわゆる
民間伝承薬で植物由来のいわゆる薬草と言われるもの
が大部分です。漢方が数種類の薬石を組み合わせて用
いるのに対し和薬では症状に応じた薬草を単品で用いる
ことが多いです。用法はアルコール抽出したり煎じたりお
茶にして飲用するのが一般的です。
ゲンノショウコや胃部の不調に用いるセンブリなどは局所
的に改善するものやビワ茶、柿茶、ハトムギ茶などいわゆ
る健康茶として長期間用いて全身状態を改善させるもの
などです。また和薬はなぜ効くのかという科学的アプロー
チでは不明なことが多いですが最近では桑茶に血糖値
改善効果のある成分が認めらるなどそのメカニズムが解明
されつつあります。また、ゲンノショウコや十薬(ドクダミ)
は日本薬局方で認められた医薬です。和薬は漢方(中医)
のように医学として認められることはないかもしれませんが
長い期間、生活の知恵ともいうべきもので祖先から受け継
いだ伝承薬として次の世代にも伝えていきたいと思います。




他の野草と一緒に咲いていたゲンノショウコです。



桑の葉、柿の葉、ビワの葉です。葉裏が白いのは和ハーブではありませんがオリーブです。




  

Posted by メドウおじさん at 18:53Comments(2)和ハーブ