アウトドアの道具たち1(肥後守)

2015年06月03日

私がアウトドアが好きなことは以前どこかで触れた
気がします。1998年から2001年にかけてず
いぶんハマっていました。当時4駆のSUVを使っ
ていたことと、自然豊かな広島に在住していたので
ソロキャンプなど楽しんでいました。当時愛読して
いたBE-PAL、GARUVI(今も発刊されて
います)を見て自分好みの道具をコツコツ収集して
使っていました。今回のシリーズではそんな道具た
ちの紹介と当時の思い出など話したいと思います。
第一回は和のナイフ、肥後守の事です。アウトド
アでは調理などで刃物は欠かせません。料理用に
は実は一番実用的なのは普段使い慣れた包丁なの
ですがこれでは雰囲気が今一つなのでナイフを使
いました。いろんなタイプをいくつか使ってみた
のですが、思いのほか便利だったのが肥後守です。
肥後守は日本の小刀で刃先が収納できるシンプルな
構造のナイフで私が子供のころには欠かせない遊び
のアイテムでした。鉛筆を削ったり、木を切ったり
柿の皮をむいたりと山遊び、野遊びには欠かせませ
んでした。刃渡りは7,8cmのものが中心でした
が今では目的なしに携帯していると下手をすると銃
刀法違反で事情聴取ということにもなりかねません。
窮屈な世の中になったものです。話がそれかけまし
たが子供のころに使っていたせいか、良く手になじ
んで使い易くちょっとした金物屋さんがあると覗い
ていくつか集めてみたりしました。今大人になって
改めて肥後守をよく見てみるとシンプルな中に必要
な実用性を兼ね備えたナイフだと思います。




私のお気に入りの肥後守です。上の二本は刃渡りが5.5cm以上あるので適正な
目的なしに携帯していると銃刀法に触れる恐れがあります。子供のころは普通に
もって遊んだサイズです。下のミニサイズは自由に携帯可能なサイズです。





お気に入りの肥後守は青紙・白紙割り込みの本格的な鍛造品で切れ味も良いです。
青紙、白紙というのは国産の安来鋼を地金で包んで鍛造した本割込という日本刀や
高級包丁と同じ作り方です。安価な肥後守ですが職人さんの技が込められた手作り
品です。


本割込鍛造品の特徴の日本刀のような刀紋が浮き上がってきれいです。



「肥後守」は兵庫県の三木市周辺で作られたものだけが名乗れる登録商標品です。現在は
写真の定駒さんぐらいでしか作っていないそうです。絶滅危惧種寸前です。



上の二本は普及タイプのものです。刃が打ち抜き鋼で作られたものです。残念ながら切味は
鍛造品とは比べられません。

  

Posted by メドウおじさん at 20:49Comments(4)アウトドアの道具