石原町駅の周辺のホッパーと赤レンガ工場跡地

2014年01月30日

先日田原先生からうかがったお話で戦争前の昭
和の時代に石原町駅の東側の丘の部分(丸山)
で現在は住宅が建っている場所にかって井手浦
から採掘された石灰岩の積み込みホッパーが設
置されていたそうです。当時井手浦には小規模
の石灰鉱山があり井手浦から石原町駅までトロ
ッコ線路が敷設されていたそうです。また駅前
の桜の古木がある一帯には以前はJRの引込み
線ヤードでしたがその前の時代にはそこにはレ
ンガの製造工場があったそうです。工場は赤煉
瓦作りだったそうです。
ホッパー跡もトロッコ跡も赤煉瓦工場跡も今は
もうまったくその痕跡を見ることが出来ないの
は本当に残念ですがせめてその記憶を残したい
と思いました。この話を聞いて思ったのはお隣
の志井には小規模な石灰鉱山跡が残っておりさ
らに古い時代の石灰石焼成窯の跡が残っていま
す。同様の産業が東谷にもあったのだとわかり
ました。石灰岩の採掘はその後住友、三菱の大
規模鉱山の開発に繋がったのだと思います。
一方赤煉瓦工場ですが東谷地域には農家が多く
蔵を持っているところが多いですがその多くは
普通見られる漆喰造りのものではなく赤煉瓦の
強固なものが多く、不思議に感じていましたが
今回のお話をうかがって東谷に赤煉瓦の蔵が多
いのが理解できました。レンガ製品の地産地消
をしていたわけです。


ホームの正面にある住宅あたりにホッパーがあったと思われます。


住友鉱山の開発年表です。昭和10年から操業しています。


石原町駅の駐車場奥にレンガ工場があったそうです


東谷でよく見かけるタイプの赤煉瓦の蔵です。
  

Posted by メドウおじさん at 19:25Comments(2)東谷(北九州)の紹介