東谷の戦争遺産3(高射砲台跡)

2013年01月19日

小学生の頃に見た東谷の戦争遺産の高射砲台跡ですが
ぴよんさんの情報と昔の記憶をたどって前回、ようやく
山の登り口らしきものを発見しました。
今日は少し寒いですが朝から晴れて天気も良さそう
だったので探索熱が冷める前にと思い切って砲台跡を
探しに行きました。
木下の西の集落の脇道を通り山道に入るとすぐに
集落の小さな祠があります。御日待に使用するお堂も
残っていますが少し荒れた感じです。
祠の下に山道があり山を巻くように続いていてどうやら
ここが昔登った道のようです。少し進むと竹林の中を道
は通りますが倒竹が道を塞ぎ大変ですがなんとか避け
ながら先へ進みました。竹林を抜けたところで道がなく
なっていましたが右手の尾根筋の上のあたりが怪しか
ったので斜面の比較的緩やかなところを探して尾根へ上り
ました。尾根の上は少し開けた場所で昔の山城の曲輪跡の
ようです。
ここで古いコンクリで縁どられた水溜場のようなものを
見つけました。やはり砲台跡はこの近くにあるようです。
尾根は麓に向かってさらに10mほど高くなっていて
その先は麓に向かって眺望が開けていそうだったので
登ってみるとビンゴでした。
そこは直径で10mほど、深さ2mほどの明らかに人工
的な窪地になっていて昔見たコンクリの遺構も残ってい
ました。遺構の真下は急斜面になっていて昔来た時は
見晴らしの良い場所でしたが、現在は植林された杉が
大きく成長し眺望は効きません。周囲には直径3mほどの
窪地がいくつか残っており一部にコンクリの壁のような
ものがあったので倉庫か何かだったようです。
全体の規模は以前見た田向け山の砲台跡と同じような
規模です。それにしてもなぜ東谷の田舎にこのような
砲台跡があるのか不思議ですが山を降りた場所に東谷と
中谷を結ぶ櫨ガ峠の隧道がありここは戦争中は陸軍が
弾薬庫として使っていたのでその防衛設備だったの
かもしれません。
帰路は尾根の反対側に九電の鉄塔建設のために作った
階段が杉の植林帯の中を下っているのを見つけたので
これを降りました。急勾配ですが簡易階段のおかげで
スムーズに降りれました。途中山道に合流し進むと
櫨ガ峠への舗装道にでたので、現地へはこちらの
ルートのほうが行きやすいようです。
それにしても長年の疑問が解消されてすっきり
しました。

やっと見つけた入口です。この先は倒竹で
進むのが大変でした


尾根筋の平地にあった遺構です。水場あとのようです





コンクリート製の砲台設備(たぶん)の遺構です。

遺構の正面は急斜面で今は杉が植林されています

杉が成長して眺望を遮っています。以前はここから麓が
よく見えました

尾根筋を櫨ガ峠側に降りる簡易階段が作られています。
九電さんが鉄塔を建設する際に作ったようです

麓から見た以降のある場所です










  


Posted by メドウおじさん at 18:34Comments(2)戦争遺産